毒蛇の頭は砕けるほど叩き潰さなければならない。
安倍、政府、自民党、そしてこの現実。いま思い返しても憤懣やるかたないが、民主党党首選で菅が小沢に勝ち総理になって以来、日本は凋落の一途を辿っている。野田に代わってからは更に非道い有様。その姿に失望した国民は、絶対に蘇らせてはならない死に体の自民党に走り、戦後最悪のカルト政治家を日本のトップに据える後押しをしてしまった。現在の安倍を否定する何倍もの怒りを民主党の野田たちに向けたい。この者共が今尚政治家としてまかり通っていること自体許しがたいことである。アラブの格言に、毒蛇の頭は砕けるほど叩き潰せ、というのがあるが、少なくとも民主党はあのとき、完全に自民党の息の根を止めておかなければならなかったが、自らプチ自民党になり下がっていった姿に、この国の底流を成すアンタッチャブルな存在をまざまざと見せつけられた。安倍晋三は、よもやもう一度自分が総理に返り咲けるとは考えてもいなかっただろう。だから、奇跡を手にしたいま、彼には信念といった高尚なものではなく、ある種の開き直りが感じ取れる。「この私を選んだのは国民なのだから、自分の好きなようにやらせてもらう」という気分がありありと伝わってくる。安倍はいま怖いものなどないだろう。あり得なかった現実を手にしたのだから、彼は徹底して自らの考えをやり通すに違いない。蘇ったこの毒蛇に周りはすっかり怯えきっている。まったくもってやっかいな事態になったものだ。
本間 龍 ryu.homma @desler