HinotoYasuakiraの感じたままに

真の主権国家たれ。真の平和国家たれ。真の平等国家たれ。真の自給国家たれ。

人を育てる企業がなくなった日本の行く末。

今回の安倍政権の執った輸出規制は、パンドラの箱を開けた可能性がある。かつて日本が先進国を模倣して成長したよりも、さらに速く韓国や中国は日本に追いつき、追い越そうとしているし、既に追い越されたコンテンツも少なくない。ここにて日本の雇用形態は急激に変貌した。企業と社員は家族だった時代からは程遠い、社員は企業の1パーツでしかない時代へと入ったのだ。雇う側にとって都合が悪くなれば直ぐに切るのが常識となった現在、「やり甲斐」や「粋に感じて」働く社員は激減した。その結果、ワーカーは常に条件のよい環境を模索することになる。会社が自分を大切にしないのだから、個人が会社に忠誠を誓う理由もない。かくして優れた頭脳はより好条件の企業に、国内だけでなく国境を越えて流出していくことになる。その結果、日本には何が残るか。反省のないバカな政権と、慈しみのない混沌とした社会ということになる。日本は小さな島国である。大陸国家と比較して、様々なハンディを背負っている。これまで日本の懐刀はなんだったか。それは人を大切にする心と、個と組織の一体感、そしてそこから生まれる独自のアイデアと技術だった。しかし、人を蔑ろにする今の日本社会からは、人は疎か、アイデアも技術も育たない。何故なら、やり甲斐もないし、粋にも感じない社会になってしまったからだ。そんな中、政治家とその応援団だけが声を張り上げ「美しい日本」を喧伝するが、人の心はケツを叩かれて動くものではないのを、この者たちはまったく理解できていない。脅せば動くとでも思っているのだろう。北風よりも太陽が今の日本には必要なのだが、この国の政権下では程遠い夢だろう。

 

 

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